老後資金の平均必要額はいったいいくらなのでしょう。40代、50代の現役世代はどれくらいを想定すればよいか。
こんにちは、50代のYOGAマニア@「たかじん」です。
日本人の平均寿命は延び、今では男女ともに人生80年時代となりました。定年退職は60歳もしくは65歳というところが多いでしょう。一方、年金が受給できるようになる年齢は引き上げられ、65歳からとなりました。
またほとんど貰えないのではないかと心配している世代もいることでしょう。この記事では老後に必要な資金の平均額やその準備の開始時期、資金を貯める方法などをここで説明します。
老後資金の平均額はいくらなのか
まずはどれだけ老後資金があれば安心して暮らせるかということが気になっている方も多いでしょう。生命保険文化センターの調査によると、老後の最低日常生活費は2人で平均22万、ゆとりを持って暮らすのであれば35.4万円とのことです。また、1人暮らしの場合はだいたい2人の場合の7割程度が生活費となるようです。
同年齢の夫婦が65歳になり、平均寿命である夫80歳、妻87歳まで生きたとすると5253.6万円が最低日常生活費となりますね。ですが、生活費だけではやっていくことはできません。医療費もかかりますし、介護費用や住宅費用など必要な額はもっと高くなってきます。
では実際どのくらいあれば安心できる額と言えるのでしょうか。夫婦2人で生きるのであれば必要な額は最低5253.6万円であるという数字が出ましたが、年金を受給できると考えるのであればそのすべての額を貯蓄しておく必要はありません。
目安とはなりますが、3000万円ほど貯蓄として残っていれば公的援助を受けながら生活は可能とされています。
ゆとりのある生活をしようとすれば毎月の生活費が約13万円ほど上乗せした額ですので、だいたい5000万円が平均的な額でしょう。生涯独身であった場合はまた少し変わってきます。概算では2000万円ほどの貯蓄で生活はやっていけるとされていますが、男女で平均寿命が7年ほど違い女性の方が長生きする傾向にあるため、もう少しゆとりをもって貯蓄をしておいた方がよいでしょう。
いつから準備し始めるといいのか
なるべく早くから準備しておいた方がいいとは誰しもが考えることだと思います。
ではなるべく早くというのはいつのことなのでしょうか。人生のライフイベントを考えると、結婚したばかりというのはあまり貯蓄に向いていない時期です。結婚そのものにもお金はかかり、出産育児には子供にも十分なお金をかけなければなりません。子供が大きくなるころにはマイホームを購入したり、ファミリーカーを購入したりと大口の支出があるでしょう。むしろこの時期は老後のことを考えるのであれば、借金やローンなどをなるべく少なくしたほうが得策ともいえます。
40代後半~50代前半頃になると子供からそろそろ手が離れるころでしょう。家庭によっては大学への進学等教育費として大金が必要となるかもしれませんが、それを過ぎると子供にかかるお金というのは少なくなります。ですので、このころが老後資金を準備し始めるのに適しているといえます。家のローンなどもこのころに払い終わりが見えてくるのではないでしょうか。
また精神的にもこのころから準備し始めるのがよいでしょう。若いうちは老後のことを想像しても大きくずれる可能性が高いです。ですが、40代後半頃になると大まかに予測可能となります。ですので、老後資金の準備は40代後半~50代前半を目安に行うことをおすすめします。
どうやって貯めるべきか
要額は夫婦でおよそ5000万~6000万円で、そのうち半分程度を貯蓄として準備しておく必要があるとはすでにお話ししましたが、具体的にはどうやって貯蓄するといいのでしょう。
老後の定期的な入金と言えば公的年金制度がありますが、その制度で貰える額をモデルとしたケースでは必要な生活費から5万円程足りません。そのために個人年金保険があります。貯蓄型の個人年金保険では申請すると所得税から最大4万円の控除を受けることができます。
また、貯蓄をするのであれば簡単に引き出してしまえるとなかなか貯まりませんよね。そのために確定拠出型の年金があります。これは支給開始年齢まで引き出すことができませんが、掛け金は全額控除となります。
自分ではなかなか貯蓄できないという人には、社内預金制度や財形貯蓄がおすすめです。この制度を用いると、給与から貯蓄分を天引きして貯蓄にまわせます。社内預金制度は天引きした分を会社が管理し、必要なときには引き出すことも可能です。財形貯蓄は天引き分を金融機関に預け、3種類の財形とします。一般財形は課税対象ですが、財形住宅、財形年金は合計550万円までの利子が非課税となります。
老後資金を効率よく貯蓄するために
老後にかかるお金は意外と多く、公的年金を受給できるか不安に思っている人は少なくありません。そのために、老後資金はあらかじめ準備しておいた方が安心できるものです。若い世代では老後に負債を残さないよう努め、老後が見えてくる40代後半頃からは実際に貯蓄を始めましょう。
貯蓄するのが苦手な方は、給与からの天引きシステムを使うと効率的に貯めることができますよ。